はいどうもこんにちは、ミギーです!
今回紹介する映画は【エクストリーム・ジョブ】韓国映画でございます。
先に言っておきますと『面白い』です!
個人的にはかなり楽しめました。韓国で1600万人を動員し、2019年観客動員数1位を記録した作品だけあって、よくできていると思います。
この作品は、
デートでOK?夫婦でOK!友人や家族でOK!観る人を選ばない作品でございます。
早速レビューいってみます!ネタバレありますので、ご注意ください!
さらっとあらすじをおまとめ
5人の麻薬取締官は潜入捜査で、とある飲食店を張り込みの拠点にします。しかし、店は全然繁盛してなく閉店・・・するかと思いきやなんと捜査官がお店を買い取り。
フライドチキンを出したところ評判が広まり大繁盛!一方で捜査は進まずクビ寸前(停職処分)に。そこに、麻薬組織の方から接触があり、物語は急展開!落ちぶれたはずの5人ですが、大物麻薬組織のボスと対決し刑事業も飲食業も成功させてしまいます!(笑)
この映画のスゴいところ
2つ以上のテーマを映画に盛り込むとバランスが悪くて結局何が言いたかったのかよくわからないという作品に出会うのですが、
本作はうまーくアクションとコメディ、ちょっとだけラブが混ざっていて観ていて気持ちいいです。リラックスして娯楽映画として楽しめます。
コメディもわかりやすい
一生懸命走って犯人を追いかけている横をバイクで通り過ぎていくみたいなベタな笑いや、刑事ドラマの途中でフライドチキンの美味しそうな調理の画がカットインしてくるシュールな笑いなど、安心して観ていられます。
ひねっていなくて大衆向け。日本人向けを意識したのか、フライドチキン屋が日本人の観光ルートに入り日本語のおばちゃん達が入店し「いらっしゃいませ~!」と迎えるシーンはクスっとしました。
韓国で売れた理由は社会風刺?
フライドチキンなどに代表されるチキン料理は、韓国のソウルフードともいわれており韓国全土のチキン店は8万店以上が営業しています。例えば日本全体のケンタッキーの店舗数が1,100店舗ほどなのでその72倍、セブンイレブンでも全国に約2万店舗ほどなので、約4倍もあります。韓国では現状国の財政状況が良くなく、中年男性の退職後の進路として自営業のフライドチキン店を選ぶ人も多いそうです。そんな人たちの希望でもあり、身近な存在として映画が認知されたのかもしれません。
経営のヒントも盛り込まれている
繁盛した理由は、フライドチキンのタレにカルビのソースを使ったところめちゃくちゃ美味しかったというものです。カルビソースの利用に疑心暗鬼だったメンバーも食べてみてビックリ!商品開発において、様々な新しい試みが大切という学びが得られます。
更に、その後繁盛しすぎた時に本来は捜査が本業だから客が来ないようにチキンを値上げしたところ逆にそれが話題となり更に繁盛。
通常は類似品が出てきて値段はダンピング競争となる中、あえて値上げをすることで差別化を図るという経営戦略が光っています。
またSNSの拡散で顧客獲得、TVのネガティブイメージで閑散期が訪れるなどメディアとの付き合い方なども勉強になります。
まとめ
麻薬取締官とフライドチキン店の経営という組み合わせが面白い!アクションは殴られても撃たれても何度でも立ち上がってくる全員ジャッキーチェンばりの強さを誇る超人たちでしたが(笑)そこはコメディなのでご愛嬌。
最後は麻薬組織のボスを逮捕し、なぜかの二人の濃密なキスシーンが繰り出されるなどハチャメチャですが、娯楽作品としては十分楽しめます。
最後までご覧いただきありがとうございました!
別のレビューもぜひ観て下さいね。
コメント
[…] 韓国では若者と老人の間にいる”中間層”の不遇も社会問題です。「エクストリーム・ジョブ』でも触れていますが、韓国では定年退職後の進路がなかったり、いわゆる”おじさん達”は給料も低く、また給料がなかなか上がりません。例えば40代のコンビニ店長でも月収は25万円(年収300万円)ほど。働くこともままならないため、退職後に自分でチキン屋を起業する人が多いのです。計画を立てたり、長く企業に尽くしても良いことはない。という諦めを表現するかのような父親の言動や行動が現在の韓国を投影していると言えます。 […]