【打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?】とんでもないB級映画!ラストシーンの意味不明感に胸騒ぎが止まらない

B級映画

はいどうもこんにちは!ミギーです。

『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』

Amazonプライムで観たところ・・・めちゃくちゃB級映画でした。

ぜひ紹介させて下さい。

 

超簡潔あらすじ

一行でいうと、夏休みの中学生の恋物語。

夏休み、典道(菅田将暉)が想いを寄せるなずな(広瀬すず)は母親の再婚が決まり転校することになった。

町から逃げ出そうとするなずなを助けられなかった典道は、

「もしも、あのとき俺が…」と怒りを海で拾った玉を投げつけたところタイムリープすることに気づいて、何度もその日をやり直す。

そしてその結末は・・・という。

 

 

評価ポイント

絵がキレイ。美しい。

澄み切った空、色鮮やかな海、風の心地よさを伝える風車、草木のなびき方、

グラフィックが超一流です。

絵だけ見て楽しむ気で行けば本作は傑作。

 

あ、、、もう一つの評価ポイント

主題歌が好き。

※「打上花火」DAOKO×米津玄師

 

 

ネタバレ含む感想・考察

映画レビューでも軒並みの低評価。

Amazonプライムで観ましたが、実は新作レンタルのDVDで借りてみたものの、

途中で寝落ちするという事態が発生しきちんと観ておらず今回きちんと観ました。

 

うーーーーん。なんかフワッと終わったな。

ちょっと整理・収集が付かない(笑)

整理できないから、低評価が多いのでしょうね。

 

ラストシーンを簡単に説明しますと。

“不思議な玉”を投げることでタイムリープを繰り返した典道となずなですが、

最後は酔っ払いのおっさんが不思議玉を打ち上げたことで奇跡が起こり、

二人は海の中でキスして結ばれる。

タイムリープの歪んだ世界は元通りになり、夏休みが終わり。

そして、新学期の始業式で典道は学校にいません。

映画終了!エンドロールへ・・・あとは観客の方で考えてね!というパターン

 

終わりは大筋3方向かと思います。

 

A:『かけおち』した

B:死んだ(夢オチだった)

C:普通に休んだ

 

一応調べてみると、原作的にはCらしいんですよね。

でもね、、、そんな風には見えないっていう(笑)

もはやこちらは“好み”な気もします。

「かけおちしようよ」って何度も言っていたし、

私はAのかけおちだと瞬間に思いました。

もはやAであってほしい(笑)

 

タイムリープもので有名なのは『時をかける少女』。

一人の女の子の青春がギュッとつまっていて、

ほろ苦い恋の物語がとても面白い作品となっている一方で、

本作は中途半端なメッセージ性が不評の原因のようにも思います。

 

・好きな人に好きって伝えよう、とか

・後悔しないように今を生きよう、とか

普通何かしら感じるものがあるんですよ。映画って。

でもこの作品は最後までぼんやり×ふんわりしてます。

抽象的で世界観そのものを楽しむような構造に見えてなりません。

 

心に何か残るものばかりが映画ではないといえばそうなのですが、

東宝の夏休みに公開した娯楽作品の一種でそれは厳しい。

岩井俊二作品はもともと好きで、本作はビデオで昔見たことがあるのですが、

広瀬すず×菅田将暉という豪華キャストを迎え、

川村元気(『君の名は。』)をプロデューサーに、

大根仁(『モテキ』)を脚本に迎えてまで作り上げる必要はなかったように思う。

 

岩井俊二作品って、実写でこそなのかも。

『花とアリス殺人事件』もイマイチだったし・・・

 

『スワロウテイル』や『リリィシュシュのすべて』のような方が、

“感じる”ものがあります。

独創的すぎて伝わってこないっていうのも問題ですね。

 

と、ここまで不評の煽りを勝手に受けてツラツラと書きましたが、

実は私、そんなに嫌いじゃないです。(おいっ!)

そもそも、『あとは観客の皆さん考えてね』という終わりの映画って、

実は少なくなっているように感じます。

最後オチがあったり、メッセージがわかりやすく残るものが多い。

 

ちょっとした余白を残す映画の受け入れが狭くなっているんじゃないかと考えてます。

なぜか?

観客がそれを求めているからなんですね。

誤解を恐れずにいうと、観客のレベルの低下とも言えるのではないかと。

最近小説など文芸が読まれなくなっていて、想像力の乏しい子が増えているそう。

でも、世の中って答えがないものも多いし、

理不尽なことや結論がでないままのことも多い。

こうゆう映画は娯楽大作として作られた中では特に最近少なかったので、

そうゆう意味で観る分にはいいんじゃないかと思います。

 

是非、皆さんの感想もTwitterなどいただければ嬉しいです!

 

ちなみに

あとは客の方で考えてね!の終わりで名作と思っているのは、

クリストファーノーランの『インセプション』。

駒が止まるのか回ったままなのかってやつです。

私は、駒は止まると思っています。こちらもまたレビュー書きたいなと思います。

 

コメント

  1. […] いや~意外というか、思いがけず良作に出会うってこうゆうことなのかなと。ここだけの話、浜辺美波×北村匠海くんのコンビが声だけでも聴きたくて、映画館に初日に行ったんです。ええ。しかしですね・・・私はこのアニメ普通に好きでした。画の印象として、 『天気の子』  『打ち上げ花火、下から観るか横から見るか』 『サマーウォーズ』  などなどいろんなアニメの感じをつまみ食いした、ファンタジー系の印象だったのですが、実はストーリーが凝ってて良かった。 […]

タイトルとURLをコピーしました