<監督>
監督:ボブ・ペルシケッティ、ピーター・ラムジー、ロドニー・ロスマン
と3人います。
<解説>
時空が歪められたことにより、異なる次元で活躍するスパイダーマンたちが集められた世界を舞台に、主人公の少年マイルスがスパイダーマンとして成長していく姿を描いた長編アニメーション映画。
ニューヨーク・ブルックリンの名門私立校に通う中学生のマイルス・モラレス。
実は彼はスパイダーマンでもあるのだが、まだその力をうまくコントロールできずにいた。
そんな中、ラスボスのキングピンによって時空が歪めらる事態が発生。
それにより、全く異なる次元で活躍するさまざまなスパイダーマンたちがマイルスの世界に集まる。
そこで長年スパイダーマンとして活躍するピーター・パーカーと出会ったマイルスは、ピーターの指導の下で一人前のスパイダーマンになるための特訓を開始する。
第91回アカデミー賞で長編アニメーション賞を受賞。
(映画.comより引用)
<これから観る方への感想・ネタバレなし>
めちゃくちゃカッコいいです。
アクションなので酔う体質の方は後方のお席を確保することをオススメします。
(私は2列目でみて若干酔いました(笑)
『スパイダーマン』、『アメイジング・スパイダーマン』、『スパイダーマン:ホームカミング』などなど、2004年から現在まで6本ものスパイダーマン映画が公開され、どれもヒットを収めている、超人気のアメコミシリーズでもあります。
主人公はピーター・パーカーであり、試練や成長が描かれてきたスパイダーマンですが、
今作『スパイダーマン:スパイダーバース』はピーター・パーカーだけではありません。
時空を歪ませる装置が発動することで、
別次元(バース)のスパイダーマンたちが一堂に会します。
女子高生のグウェン・ステイシー
3145年から来た日系の未来人ペニー・パーカー
なぜか豚の容姿のスパイダー・ハム、
探偵のスパイダーマン・ノワール
など合計6人のスパイディが登場。
これだけスパイダーマンいたら散らかってよくわからなくなりそう・・・
そんな心配はございません!
6人のキャラクターがそれぞれキレイに確立されていてよくまとまっているだけではなく、最新の3D表現によって没入感がハンパないことになっています。
私は前から2列目で鑑賞しましたが、
没入感からまるでUSJのアトラクションを2時間体感しているような感覚になりました。
第91回、アカデミー賞長編アニメーション部門を獲得しましたが、これが快挙!
2008年以降、本部門でディズニー作品に競り勝った作品は本作のみ。
IMAXなどの音響良し、スクリーンの大きな劇場でご覧になることを強くオススメします。
<ネタバレ感想>
※この後下にはネタバレ感想注意※
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのスパイダーマンに行く必要がないんじゃないかと思うくらい、没入感による体感が凄いです!!
親子で観たら一緒にアトラクションに乗っているかのようなものになるはず。
ストーリーとしては、13歳の主人公=マイルスの成長を描く作品で、
ラスボスとなるキングピンが時空を歪める装置を作り上げ、それを発動するところから始まります。
世界を滅ぼす力のある装置ですが、ピーター・パーカー扮するスパイダーマンの死を持って途中で止まってしまいます。
スパイダーマンが死ぬ前、装置の加速器を止めるUSB(っぽいやつ)をマイルスに託し、装置を止める約束をするのです。
一方、時空がゆがむ経過の中で、過去や未来のスパイディたちが集結。
まずは中年のおっさんになった、ピーター・パーカーとマイルスが出会います。
ピーター・パーカーはヒーロー業を優先するあまり奥さんのMJとうまくいっておらず、
家庭が破綻した状態にあります。
また出会って際立たせているのがマイルスの“幼さ”。
スパイダーマンの能力を持つものの、使いこなせていない、ビルからビルへも移動できない。
運命に翻弄されている少年で、ミッションとして時空を歪める装置も壊してしまいます。
その後、装置を止めるデータを作るため敵のアジトに侵入。
ドタバタがありながら、脱出を試みるも敵に追われて大ピーーーーンチ!
のところにグウェン・ステイシーの登場!
映画の冒頭学校で出会うグウェンの未来の姿(ピーターパーカーの彼女)と合流します。
めちゃくちゃ可愛くてスタイリッシュな女の子に仕上がっています。
女子高生とは思えないほどしっかりしていて、でも親友を失ったという孤独を抱えています。
その後、敵を倒すためにメイおばさんの元を尋ねたところ、
3145年から来た日系の未来人ペニー・パーカー
なぜか豚の容姿のスパイダー・ハム、
探偵のスパイダーマン・ノワール
の3人と合流。
全員がそれぞれ問題を抱えています。
そしてここでお約束の(?)敵襲。
マイルスの一番尊敬しているおじさんが、なんと敵になっており、
追い詰められたマイルスでしたが、おじさんが殺すこと躊躇したため、
(なぜか味方のはずの)キングピンに撃たれて死んでしまいます。
ここでマイルスは悲しみを知ります。
そして満を持して敵のアジトへ!!
・・・しかし向かうのはマイルスを除く5人。
マイルスも行くというのですが、幼さを露呈してしまい、
部屋に残ることになりました。
そこに父親が登場。父親は警察官でスパイダーマンが大嫌い。
でもおじさんの死を受け、息子には自由にやりたいことをやってほしいと、愛を伝えに来ます。
そしてマイルスは目覚めます。
ラスボスと闘っている5人がピンチの時にヒーローらしく登場!
時空を超えてきたすべてのスパイディたちを基の次元に戻します。
そして、すべてのスパイディが抱えている問題は、
「決して一人ではない」
時空を超えて戦っている仲間がいることを全員が知り、
それぞれが抱えている問題を戻ったそれぞれの現代で向き合い解決していきます。
さて、その後ラスボスのキングピンも倒します。
彼もまた、奥さんと子供と別れてしまい、やり直したいと強く願うあまり、自ら時空を歪めて蘇らせようと試みます(よく考えたらすごいな・・・)
しかし、悪は悪。最後はお縄です(笑)
そして父との和解。
シンプルですがググっと来ます。これ。
<黒人のスパイダーマンという設定に称賛>
「ピーター・パーカーは白人の異性愛者でなければならない」
人種規定が注目を集めたことがありました。
この騒動以降、黒人のスパイダーマン映画を求める声が大きくなっていき、
満を持して黒人のスパイダーマンが誕生。
しかも!特筆するべきなのは、女性や豚(人間じゃない生き物)、機械などなど、
様々な世界で関わるものすべてにヒーローの素質があることを本作では伝えているように感じました。
主人公の脆弱性に誰もが共感し、人種や年齢を問わず、
誰にでもヒーローになる資格がある。
そういったメッセージが込められていて、とても勇気をもらえました。
迫力の映像、ユーモアのある表現、エンドロール後のアニメーション、
すべて楽しめました!これはレビュー高評価が続出なのも納得です。
そして劇中最後のメッセージ
真のヒーローとは、困っている人を見たとき、
迷わず手を差し伸べることが出来る人だ
今日から私もあなたも、ヒーローになれます。
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