はいどうもこんにちは、ミギーです!
今回紹介する映画は【HELLO WORLD】
いや~意外というか、
思いがけず良作に出会うってこうゆうことなのかなと。
ここだけの話、
浜辺美波×北村匠海くんのコンビが声だけでも聴きたくて、
映画館に初日に行ったんです。ええ。
しかしですね・・・私はこのアニメ普通に好きでした。
画の印象として、
『天気の子』 『打ち上げ花火、下から観るか横から見るか』 『サマーウォーズ』
などなどいろんなアニメの感じをつまみ食いした、
ファンタジー系の印象だったのですが、
実はストーリーが凝ってて良かった。
なるほど!これはなかなかのどんでん返しだと。
ラスト1秒でひっくり返るまでではなかったですが(笑)
ちょっと単純な構成ではなかったです。
この作品は、
デートでOK!夫婦でOK!友人や家族でOK!
アニメでこんなことが出来るんだ!と感じられるなかなかの良作でございます。
早速レビューいってみます!
ネタバレ気味なので注意して下さい!
『君の膵臓を食べたい』コンビ、再び!!
個人的な胸熱ポイントは、まずここです。
ミギー一押し、いや100推しレベルの女優さん、
浜辺美波様が今回は声優で大活躍です。
なんと3種類の声を使い分けているんですね~!
(私は2種類しか劇中わかりませんでしたw)
キミスイとの共通点
完全ネタバレでいきますと、やっぱり、まず図書委員です!
『君の膵臓を食べたい』 も『HELLO WORLD』も
どっちも図書委員なんですよね~。
書棚整理のシーンなんかはキミスイを彷彿としてキュンとしました。
結局女の子側が引っ張る
キャラも男(北村匠海)は若干ヘタレなところから成長していくんですよね。
『 君の膵臓を食べたい 』 では、のっけから女の子側(浜辺美波)が、
グイグイ引っ張っていくのに対して、
『HELLO WORLD』での美波様は奥手キャラながら、
古本市あたりから、強い巻き込み力で引っ張っていきます。
翻弄される北村匠海くんの優しい感じがとてもいい。
こんなところでしょうか。
胸キュンベスト3シーン
1位:堅書の告白シーン
今回の『HELLO WORLD』では、
男の子の方から告白します。
( 『 君の膵臓を食べたい 』 では、結局きちんとした告白シーンはありません。)
堅書 (高校生)「僕は、一行さんが好きなんだ」
一行「交際と言うのは一人では成しえないことです。」
一行 「ですから、二人でやってみましょうか」
いい!!二人でやってみましょうかと。ええ。
いいシーンです。私にとってこのシーンが一番ハローワールドしてました。
2位:京都駅大階段での一行
一行 「あなたは、私を愛してくれていたのですね」 →ハグ
いい!キュンと来たぜ・・・
シチュエーションが良かったですよね。
いや、というか浜辺美波様の力でしょうか。
ちょっと難しいんですよね。
高校生の堅書くんの”先生”と紹介されながら、
なにか特別なものを感じつつ過ごす。(一瞬キスしそうになったし)
でもそれって愛と言う確信はなかったはず。
しかし、あのシーンで確信したんですよ。一行は。
声だけで表現しきった美波様、凄くステキなシーンでした。
3位:キスしてHELLO WORLD
まぁ、言うてここでしょう!
プログラミングの世界において、
「HELLO WORLDが出力できる」ということは、
様々なメッセージを発信することが出来るようになる、
いわばスタートラインに立ったことを意味します。
(よく新規でサイトなどを立ち上げると”Hello,world”と表示されます。)
2人がこれから始まっていく瞬間。
壮大な空と街が祝福するかのような画で展開されていて、
とても気持ちよくみることが出来ました。
ストーリーは3段構成?
最初終わった瞬間ポカーンとしてしまいました。
え、何?!、何が起こったのか?!と。
まずは人物相関図をおさらい
私の整理では、”3段構造”という考察・理解です。
イメージとしては『インセプション』に近かったかも。
第1層 現実世界(ラストシーン)
一行が堅書の意識を戻すために研究し、翻弄している現実の世界。
2層&3層(アルタラの中)へ入り込み、
堅書の『器』と『中身』の同調へ導くため、
グッドデザイン(3本足のカラス)を介して、
2037年および2027年へ向かいます。
グッドデザインの本当の声は一行(浜辺美波)であることは終盤にバレるため、
なかなか気付きませんでしたが(気づかれてはまずいのですがw)、
ここが出発地点と想像できます。
第2層 アルタラの中(2037年)記録の世界
2037年の記録の中の世界。
(映画では一行が目覚めて”先生”がキスしようとしたシーンから。)
中身を同調させるため、一行が赤いオーロラのような空に飛ばされた後に、
高校生の堅書(北村匠海)に来てもらう必要があった。
だから、”先生”を2027年(映画冒頭)へ送り込み、
現実の一行はグッドデザインとして同行した。
ここってすごく重要な世界ですよね。
裏を返すと、2037年の堅書では中身と器は同調できないわけですから。
2037年の堅書は眠った一行を復活させるため、悲しみの中。
原点である”一行への思い”は、
高校生の時、出会った頃のような、
純粋でまっすぐな思いがあって、
はじめて同調するものであるのだと感じました。
ベストシーンの2位に選んだ、
「あなたは私を愛してくれていたのですね」
と一行が言うシーン、
(同調まで至らなかったものの)
「私を愛してくれてありがとう」
というメッセージにも受け取りました。
そう考えると、第2層のシーンも考えると深い・・・
第3層 アルタラの中(2027年)記録の世界
映画の冒頭です。高校生の堅書の世界。
一行への思いを芽生えさせ、さらわれた一行を助けるため、
2037年へ飛んでもらわなければなりません。
ここで堅書が一行を好きにならなければ、すべての話が破綻します。
ノートや先生のお導き付きで、丁寧に様々な体験をしていくのですが、
あくまで堅書は一行に心から惹かれていなければなりません。
ここで出てくる”ノート”には一行と結ばれるためのシナリオが描かれています。
これは2037年の堅書が書いたものですが、
2037年の堅書は、記憶の書換が出来るグッドデザインが、
現実世界の一行であることを知りません。
個人的な考察ですが、このノート、一行が助言して作っているのでは?
と感じました。
未来の堅書が書いたシナリオですから、段取りとしては十分。
しかしながらですね、
「交際と言うのは一人では成しえないこと。」なんですよ。
高校生の一行もきちんと記憶を辿らなければ成就しないわけです。多分。
そう考えると、映画には映されていないですが、
2037年の堅書が書いたシナリオには一行の思いも詰まっているのかなと。
そう考えると、冒頭からのシーンもとても暖かなものに見えます。
ストーリーのロジックが合っていなかったり、
ちょっと説明がつかない点もありますが、
私が解説するとこんな感じのレビュー・考察です。
なお、映画『インセプション』は、
夢の中に入り込み潜在意識を植え付ける行為ですが、
『HELLO WORLD』も、
アルタラという記憶の中に入りこみ、中身を同調させるための意識付け
と成長を促すという構造が似ているように感じました。
(入り込んだ世界が変わると現実も変わる設定も同じ)
なんか『サマーウォーズ』の画に近かった
PCでクリックするシーンとか
「よろしくおねがいしまぁぁぁぁす!!!」
みたいな画だなぁと思っていたら、
監督の伊藤智彦さんは、『時をかける少女』『サマーウォーズ』で助監督を務めていたそうな。
道理で。(笑)
まとめ
「好きな人のために未来の世界を変えてしまった」のが、
『天気の子』だとすると、
「好きな人のために過去から世界を変えてしまった」のが、
『HELLO WORLD』のような印象です。
おそらく宣伝が上手くいってないのか、
本来であればもっと取り上げられていいはず・・・
おそらく、後々に話題になるでしょう。
正直、私はアニメをあまり見ません。
宮崎駿とかルパン三世とか細田守あたりは観ますが、
一歩踏み込んだやつをあまり見ません。
浜辺美波×北村匠海くんのコンビでなければ観なかったかもしれません。
そうゆう意味では有名な声優さんよりも、
こうした役者からのキャスティングで
もっともっとアニメが展開されても面白いのではと感じました。
最後までご覧いただきありがとうございました!
次のレビューも見て下さいね。
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