【<著作権>ブロガーさん・クリエイターさんへのオススメ本】ミギーの雑記12

ミギーの雑記

どうもこんにちは!

映画ブロガーのミギーです。

というわけで今回は

『ブロガーさんのための著作権の本』

をご紹介。

 

私も映画ブログを書いている端くれとして、

書けば書くほど気になってくるのが『著作権』

でございます。(笑)

 

一番怖いのは訴訟になったり、

アカウント凍結されたりなど実損が出るケース。

ある程度記事が貯まってきたブロガーさんなら、

著作権は知っておいて損はないと思います。

 

まがりなりにもサラリーマンとして出版社に勤務し9年。

著作権(ライティングや書籍が中心ですが)については、

仕事上知識を持っておくことも必要とされ、

契約時に揉める経験も多々ありました。

 

自らいろいろ読み漁った中でも、

選りすぐりの著作権を知るための3冊をご紹介。

ランキングというよりは、

いま必要なフェーズで読むべき(知るべき)本があります。

自分自身に合った書籍を選んでください。

 

著作権の全体を知りたいならこれ

【1冊目】プライベートからビジネスまで 60分でわかる!図説著作権 (ディスカヴァー携書)

 

読むべき方

→著作権をざっくり知りたい初心者向け

 

本書の特徴
著作権についての入門書となる一冊。
学生や主婦もやさしく読める書籍です。

 

私が新卒に「まずこれを読みなよ」と渡す書籍。(笑)

初心者ブロガーさんで、

一応著作権も知っておきたい的な方には結構オススメ。

 

一通りの著作権について網羅しており、

半分解説・半分図解でとにかくわかりやすい。

裏を返すと、

すでに自分なりにいろいろ調べてみたり、

勉強したことある人にとっては既知の情報ばかりで、

正直目新しい情報はないはずです。

 

著作権の大枠概要を復習する意味ではとてもいい書籍ですが、

普通に考えていただいて、

『60分で著作権のすべてを理解する』

ことなど出来ません。(断言。笑)

 

知識を付け、実際にやってみて、

大なり小なり揉め事を体感してはじめて腹落ちするものです。

(書籍の著作権において実体験多数。)

 

入門としては優れており、判型も新書で読みやすいので、

入門書としては優れものです。

ぜひご覧くださいね!

 

本気のブロガーさん用。一家に一冊必需の書籍。

【2冊目】著作権トラブル解決のバイブル! クリエイターのための権利の本

 

読むべき方

→ブロガー、デザイナー、クリエイターさんなど

 

本書の特徴
執筆者がWEBディレクターやイラストレーター、
デザイナー、プログラマーなどであり、
リアルな目線での解釈、対応方法などが記載されている

 

実体験ベースで本当にあった事件も記載されているので、

まさにブログやクリエイティブで食っている方にはありがたい一冊。

 

著作権って結構グレーゾーンが多く、

解釈次第でどうとでも捉えられる側面があるので、

そのあたりを踏まえて、

「で、実際にどうしたらいいのか?!」

が具体的に解説されている点は超勉強になります。

「炎上しないための知識」にも触れられているものいいです。

 

実際の事例が勉強になることもありますが、

実際に起こった事象に対する解釈と解説、

つまり考え方の軸をどう持つべきか、

どうすれば不利にならないか?

あるいは落としどころをつけられるか?

などの自分で考える時の参考になります。

 

また『著作権の本』と一口にいっても、

弁護士や教授が書いた専門書の方がまだまだ多くて、

結構ありそうでなかった書籍。

ちょっと値が張りますが、購入して損はない一冊と感じます。

 

豊富な情報量で法律的な知識を身に付けたいならこれ!

はじめての著作権法 (日経文庫)

 

読むべき方

→著作権が絡む仕事をされている方全般

 

本書の特徴
弁護士先生の執筆ながら、できる限り専門用語を砕きつつ、
わかりやすく、でも専門的な知識が付けられる

 

タイトルが『はじめての著作権法』ですが、

はじめて読むにしては結構なボリュームがある本です。

はじめての方は最初に載せたディスカヴァーさんの書籍をオススメします。

 

著作権の全体的な情報を網羅していることに加えて、

実際の事件や訴訟を法律的な観点から解説してくれています。

私は出版社勤務ということで企業間でのやり取りが多い分、

ここの法律的観点での解説・解釈はとても役立っています。

クリエイターさんやフリーランスの方にとっては、

2番目に紹介した書籍がおすすめですが、

企業にお勤めの方には本書が参考になります。

新書ながら250ページあり、行間もびっしり詰まっているので読み応えあり。

 

逆に、企業さんから案件をもらったり契約をされることが多い方は、

企業側は著作権含めたコンプラが厳しい時代なので、

本書に記されているような基準で契約を打診してくると考えると、

納得感や動き方が変わるかもしれません。

私自身、訴訟にならないように

こういった書籍を読んで知識をつけて交渉をします。

値段もお手頃でコスパはいいはずです。

 

最後に豆知識

出版社って何をしてると思いますか?

いろんな小説や実用書を発刊していますが、

実は著者から権利を預かって食べている業界なんですね。

 

わかりやすく言いますと、

尾田栄一郎さんが創造した(著作権者である)『ワンピース』を、

紙に刷って売る権利(出版権)を預かり、

流通・管理するものです。

印刷は印刷所でやるので実際出版社は刷ってません。

(紙質の選定やデザインはディレクションしますが)

 

実際のところ著者さんから「紙に刷って売っていいですよ」って、

言ってもらうことでお金儲けをしているということになります。

 

じゃあ尾田栄一郎さんが集英社には権利(出版権)を渡しませんとなった瞬間に、

新刊がでれば100万部突破が見込めるドル箱が崩壊するわけです。

要するに著者さんに食わしてもらっているんですね。

 

本来、著作権者が一番強い存在なのですが、

著者やクリエイターと呼ばれる

デザイナーさんやイラストレーターさんが、

なぜか弱い存在になりがちなのはとても懐疑的です。

 

いわゆる下請けのイラストレーターさんは、

1点数千円で販売してその後の権利収入が入らない、

などもケースも非常に多いですが、

(提供したイラストの著作権放棄の書類を書かされることが多い)

このあたりの法律の整備もさることながら、

一人一人のクリエイターと呼ばれる方々が

必要な知識を付けることで、

しっかりと闘っていけるのではないかと感じます。

 

出版業界では、

いま書籍の売り方なども大きく変わってきており、

著者が力を持ち、コミュニティを作って、

販売網を確保するといったケースが主流になってきています。

だから、出版社(編集者)が著者のファン化やコミュニティを、

デザインするべきという風潮になっているんですね。

 

時代の変化に対応する意味でも、

自分自身の創作物を守り、正当な収益を得るためにも、

知識は武器になります。

 

ブロガーさん、クリエイターさんの参考になれば幸いです。

自分自身、出版社勤務で勉強の必要があって、

すべて読破しているので質問や感想があれば、

コメントかTwitterで教えて下さいね!

 

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フィルマークスもやってます。

ニックネーム:ミギーの左手

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