どうもこんにちは!ミギーです。
今回は『ドント・ウォーリー』を観てきました!
障害を負いながらも“絵”を通じて社会と繋がり、
復帰を果たしていく主人公に胸熱でございました。
ぜひ紹介させて下さい。
超簡潔あらすじ
一行でいうと、
交通事故で首から下がほぼ麻痺状態となった男の再起する実話です。
お目当てはルーニー・マーラ
好きな海外の女優さんを5人上げるなら、
アン・ハサウェイ
キャリー・マリガン
ルーニー・マーラ←
マリオン・コティヤール
クロエ・グレース・モレッツ
なんですよ。
(あとフェリシティ・ジョーンズ、エレン・ペイジ、エマ・ストーン、レイチェル・マクアダムス・・・やば、いっぱいいた。。)
ルーニー・マーラ出演作品をほぼ観ていると言っていいレベルの私は公開日初日に行ってまいりました。
詳しくはまた女優さん雑記などで書きたいと思いますが、
一言でルーニー・マーラの何がいいのかズバリいいますと
『役の幅広さ』です。
可愛いだけの女優さんはたくさんいる
お芝居上手な女優さんもたくさんいる
そんな中で、孤独な女スパイからジェンダーの女性まで、
彼女の役の幅広さは随一。
同じ役者とは思えないくらい別人なんだけど、
間違いなくルーニー・マーラという不思議な感覚を感じさせてくれます。
しかもハズレないんです。つまり役になりきっているということ。
そんな不純な動機で本作を観ましたが、
これは辛い境遇に会っている方にとってとても救いになる映画かもしれません。
感想と考察(ネタバレ含む)
主人公のジョン・キャラハン(ホアキン・フェニックス)は交通事故で首から下がほぼ麻痺で動かなくなります。
事故った原因は・・・飲酒運転。
パーティーで出会ったデクスター(ジャック・ブラック)と仲良くなり、ベロベロに酔っぱらった挙句に、デクスターの運転で帰宅中に事故。
自分自身は一生治ることのない麻痺にかかった一方、
もう一人の男はかすり傷で終わっています。
自分だけが事故で身体の自由を奪われ、失望した主人公は更に酒に溺れます。
不幸を酒のせいにしてさらに酒を飲む日々。
そんな中、教祖っぽい外見のドニー(ジョナ・ヒル)が主催する禁酒セラピーに通います。
「僕は以前二つのパンツを持っていた。う〇こ付きのパンツか、きれいなパンツか。」
なんてキャッチなフレーズなんだ(笑)
ドニ―のことを気に入ったジョンはグループワークに通い始め、そこでの出会いは大きなポイントとなります。
様々な悩みや障害を持った人たちに出会い、その人生の告白に触れ、
自分を変える12のステップを歩み始めます。
ドニ―との出会いが、ジョンが自らの人生と向き合う旅をスタートさせます。
そして、アヌー(ルーニー・マーラ)との出会い
彼女は最初どうゆう出会いだったのだろう。
福祉か何かの勉強中だったのだろうか。スカンジナビア航空のCA(CA姿が超きれい・美人・上品)をしながら、ジョンを支える重要な人物になります。
ホアキン・フェニックスとは2度か3度の共演ですが、スクリーンに映る2人はどれも別人。(設定違うから当たり前なんだが)
介抱するだけではなく、心の支えになり干渉するシーンなどは少なく本当にみずほらしい女性像になっています。
12のステップそのものよりもその過程に共感する
飲んだくれの障碍者が第二の人生を風刺漫画家として生きることを描いている本作ですが、
「つらい人生の乗り越え方」というよりは、
「自分の心の開き方」について教えてくれている
ように感じます。
絵を描くことに苦労するよりも、周囲にぶつかり、酒に負け、自らのやるせなさに滅入る日々と向き合うことの辛さ、それでも生きていくことのリアルが主に描かれています。
ここでの心の開き方というのは、
「人を許すこと」と「自分を許すこと」。
本作のいいところはリアルなところで、
ちょっといい方向に進んだと思いきや後退したり、
小さな問題を解決したと思いきや新たな小さい問題が自然発生したりと、
めちゃくちゃ自然な人の心が映されているので観る方は生きている人間を観ている感が凄いです。
これは役者の力によるところが大きいと思います。
物語が進むにつれて、彼は自分の周囲を受け入れ、認めて許していきます。
最後は自分自身を許していくことで、新たな風刺漫画家としての人生を謳歌するのですが、
ゆったりとした変化が続くので、退屈と感じる時間帯があるかもしれません(笑)
実話をもとにした作品なので、作風はドキュメンタリーに近いです。
最後は心がほっこり温まる、つらい境遇の人は何か少し救われるような気持になる、
ヒューマンドラマです。
ぜひご鑑賞下さい。
制作の背景に感動
本作は実在する風刺漫画家ジョン・キャラハンの自伝、
「Don’t Worry, He Won’t Get Far on Foot」の映画化権を得ていたロビン・ウィリアムズが構想したものの他界してしまい、その意思をガス・ヴァン・サント監督が受け継ぎ、脚本を書きメガホンを取っています。
最初の企画から20年を経て本作は完成しました。
ルーニー・マーラ目的という不純な動機で鑑賞したものの、
人生に躓いたときに、もう一度みたくなるような作品でした。
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