意外な?高評価作品!ラストが最高【今夜ロマンス劇場で】ネタバレ感想&考察レビュー。加藤剛さんの遺作ながら、映画人として最高の作品に。

A級映画

はいどうもこんにちは、ミギーです!
今回紹介する映画は【今夜、ロマンス劇場で】

©2018 映画「今夜、ロマンス劇場で」製作委員会

綾瀬はるかに坂口健太郎と言う美男美女カップル。
映画のスクリーンから飛びだしたヒロインと、
映画好きの少年の恋・・・
正直、大衆映画の一つで大したことないと思ってました。  
期待値はそれほど高くはないですよね。

「ま、よくあるラブストーリーだよね~」
くらいの気持ちで観たのですが、

良い意味で期待を大きく裏切ってくれた映画です。

何なんでしょう。ラストの感動。涙!
いまの奥さんとデートで見た作品ですが、

デートが盛り上がる素晴らしい作品です!!

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月に映画1・2本くらいかなって人でも、プライムならおトクです!

この作品は、
デートにおすすめ!!夫婦でOK!友人や家族でOK!
観る人を選ばない作品でございます。

早速レビューいってみます!ネタバレありますので、ご注意ください!

ラストシーンが・・・いい!

映画から飛び出してきた美雪(綾瀬はるか)は、
健司(坂口健太郎)に触れると消えてしまうという設定です。
※人のぬくもりに触れると消えるという設定

健司は触れられなくても、
1人の女性として健司は美雪を一途に愛し続けた。
そして人生の最後に、初めてハグをして、
2人は幸せに包まれながら息を引き取った。という物語。

©2018 映画「今夜、ロマンス劇場で」製作委員会

映画のようなロマンチックなハッピーエンド。
絵に書いたような美しいラストシーンに、
涙が止まらないんです。

しかも、設定として美雪は歳を取りません。  
健司だけが一方的に老いていく中で、
2人は1度も抱きしめることもキスすることもなく人生を共にします。

これの何がいいのかと言うと、
心で結ばれ続けた二人の
ハッピーエンドが非常に美しく、
もう心が洗われるわけです。

涙でデトックスしてる感ハンパないわけです。

さらに、2人が亡くなった翌朝、
病院で看護師が健司の脚本を発見します。

タイトルは『今夜、ロマンス劇場で』

脚本の結末は、モノクロの映画を飛び出したお転婆姫の美雪が、
健司の渡した一凛のバラによって色を手に入れ、
幸せなキスをするというものなんです。

愛し合う二人の世界が色鮮やかに、スクリーンを染めていく。
ベッタベタ。わかってます。
何が起こるか、わかっているのに、

王道すぎる堂々とした脚本
演出に気持ちが高まるのです。

ストーリーテラーの老人の正体

©2018 映画「今夜、ロマンス劇場で」製作委員会

歳を取り、老いた健司を演じたのは『加藤剛』さん。

2018年6月18日、80歳で他界されました。本作が役者人生で最後の作品です。
30年以上『大岡越前』と言う時代劇で主役を務めていた方で、
私は見たことがありませんでした。

祖父がチャンバラ大好きだったので、恐らく見たことはあるのでしょうが、
記憶にはうっすら・・・

一つ分かっているのは、
この作品の役は最高に素敵な役だということ。

本作の鑑賞後に調べてみると、
本当に病と闘いながら撮影し、
クランクアップしたという記事が多く出てきます。

そう思うと、あのラストシーン、
一層素敵なシーンに見えます。

感動を、ありがとうございました。

今夜ロマンス劇場での概要

『今夜、ロマンス劇場で』は2018年2月10日公開。
綾瀬はるか&坂口健太郎のダブル主演のロマンチックなラブストーリー。
脇役にも本田翼、北村一輝、中尾明慶、石橋杏奈、柄本明など多彩な役者陣がそろっています。

オマージュされているであろう作品

ウディ・アレン監督『カイロの紫のバラ』に酷似していると言われています。
映画のスクリーンから女優が飛び出してきて恋に落ちるというストーリー。

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『ニュー・シネマ・パラダイス』やオードリー・ヘプバーンの『ローマの休日』なども
インスパイアされていて、映画の随所で名作のオマージュが見て取れます。

オマージュはパクリなのか?

ここの線引きってとても難しいと思います。
でも、ひとつだけ言えるのは、
今の30歳以下で『不朽の名作』と呼ばれる数々の作品をすべて見ている。
そんな方は少ないと思います。

オマージュでもパクリでも、
「こんな設定素敵だな」「こんなシーン好きだな」
と感じれば、ぜひ元ネタの映画も観てほしいです。
そうやって多くの映画との出会いが生まれることが、
イチ映画ファンとしては嬉しいなと感じます。

ラブストーリーとして最高のラストシーン

これまで、ラブストーリーの最高のラストシーンって、
『君に読む物語』だった
わけです。個人的に。

個人的には超えました。
『君に読む物語』を。

いわゆる本作も”死にオチ”の映画なのですが、
死にオチのラブストーリー映画って、序盤で強く結ばれ、
中盤で強く離れて、ラストで死ぬ。
だから強く悲しみになる。
愛し合って、ケンカして、いろんな壁2人で乗り越えたのに。

本作もその線に乗っているのですが、
結ばれる2人が触れ合うことなく、心が寄り添い続けたことが
最も感動かつ、かなりいい意味で期待を裏切ったポイント
になります。

映画好きの考察~2人の結ばれるシーンがいい~

©2018 映画「今夜、ロマンス劇場で」製作委員会

映画を飛び出し、様々な体験を美雪はする中で、
健司にホタルの見える川に連れてこられます。

ここで、「人のぬくもりに触れると消えてしまう」ことを伝えます。

でも、それを知ってて美雪はスクリーンを飛び出すのです。
健司に会いたかったからだと。
最初は多くの人が見てくれた美雪も
時間が経ち誰も観れくれなくなった。
それでも、最後まで観てくれたのが健司だったというもの。

身体は触れることなく、長い間両想いだった二人が、
心で結ばれるシーンにほっこり。涙が出てきます。

これは監督と脚本の勝ち

 ...
©2018 映画「今夜、ロマンス劇場で」製作委員会

誰が作ったのかと調べてみると、監督は武内英樹。
最近で一番有名なのは 『翔んで埼玉』でしょうか。
ギャグ系の映画が多いのかなと見てみると、 
『のだめカンタービレ 最終楽章』とか 『テルマエ・ロマエ』
という期待を裏切らないラインナップ。

でもドラマだと 『神様、もう少しだけ』(深キョンの名作!!)
『デート〜恋とはどんなものかしら〜』(杏ちゃんの名作!
)と笑いを入れながら感動を奪う作品が多いのです。

脚本は宇山佳佑。
小説家でもあり、有名な映画では『信長協奏曲』を書いています。
どういった背景でこの本が出来上がったのは不明ですが、
わかっていることが一つだけあります。

『今夜、ロマンス劇場で』の製作チームは、
絶対に映画好きが多い。ということです。

映画へのリスペクトが随所に感じられますよね。

昔の古き良き映画の風景や、映画人の想い、
また「映画のような人生を生きてみたい」といった、
鑑賞者の夢もファンタジックに見せてくれます。

お見事でした。

隠れMVPは本田翼と北村一輝

脇役の感じがまたいいんですよ。

©2018 映画「今夜、ロマンス劇場で」製作委員会

本田翼最高。
ザ・ご令嬢&お嬢様感バッチシなんですが。(笑)

新聞記者』でもそうですが、本田翼は主役ではなく、
名脇役としての存在感が大変輝いているように感じます。

そして、北村一輝ですよ。

©2018 映画「今夜、ロマンス劇場で」製作委員会


この溢れ出る昭和スター感まじイカしてます。
最高のハンサムガイ!!

めちゃくちゃ引き立ててますよね。本作の魅力を。
「まぶい」
「おったまげた」
昭和ワードもいい感じに決まってました!

まとめ

©2018 映画「今夜、ロマンス劇場で」製作委員会

思いがけずいい映画に出会う。
こんな嬉しいことはないですね。

隠れた良作とはこの作品ではないでしょうか。
ファンタジックであり、ノスタルジック。
ベタなんだけど、つい見てしまう。
それはどこからこうゆう風になってほしい、
が映画の中で叶っている。
夢がある映画ですよね。

私はとても好きな1本です。

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最後までご覧いただきありがとうございました!別のレビューもぜひ観て下さいね。

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